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兵庫県神戸市で失敗しない、カラーベストの屋根塗装工事の工程や手順を詳しく解説しています。
施工前
築年数が約20年になるカラーベスト屋根の現況は、一面コケやカビに覆われ、旧塗膜も経年劣化で脆弱になり、歩くと足跡が残る状態です。
①養生 00:22~
先ず最初の手順は、屋根の養生作業の工程になります。
足場に飛散防止用のネットがありますが、ここまでカビやコケがあると、ネットとネットの間の隙間や、ネットの目を通り抜けて近隣に迷惑をかけないようにマスカーで養生します。
②高圧洗浄 00:45~
次の手順は、屋根の高圧洗浄の工程になります。
カラーベストに限らず、屋根塗装工事で最も大事な工程になります。
特に今回塗装するような屋根の場合、洗浄不足でコケやカビなどが洗い流されずに、残った状態で塗装した場合、早期の塗膜剥離などのトラブルに繋がります。
2:42~からある様に元の色が分からなくなる位、時間をかけて綺麗に洗い流しています。
③板金の錆止め塗装 2:56~
次の手順は、屋根の水切り板金錆止め塗装の工程です。
金属部の水切り板金は、上塗り塗料の密着性を高める目的と腐食防止に錆止め塗料を塗装します。
今回使用した錆止め塗料は、日本ペイントの「1液ハイポンファインデグロ」です。
④カラーベスト屋根のシーラー塗装 3:03~
次の手順は、カラーベスト屋根のシーラー塗装の工程になります。
高圧洗浄に次いで大事な工程になります。
カラーベストはスレートで出来ている為、吸水性が高く経年劣化で旧塗膜の防水性能が低下すると雨水などは基材に浸透します。
素地の強化や上塗り塗料との密着性を高めるシーラーが、カラーベスト素地に浸透し表面にほとんど残らない場合があります。
特に今回のカラーベストのように、元の色が分からなくなる位に経年劣化が酷いと、シーラーは素地への浸透が半端なく、ほとんど表面に残らないような状態です。4:29~
この状態で上塗り塗装をすると、上塗り塗料がカラーベスト素地に浸み込み表面あまり残らない為、早期の色褪せや塗膜剥離の原因になります。
近年塗料も大変よくなり、耐候性なども飛躍的に長くなり、ラジカル制御型のシリコン塗料やフッ素塗料で、メーカーが15年~20年の耐候性を謳っている塗料も珍しくありません。
又、塗装の営業会社の営業さんも上塗り塗料の性能の説明は時間をかけてこの塗料は最高級の塗料だと説明しますが、最も大事な高圧洗浄やシーラー塗装の説明はほとんどありません。
最高級の塗料も洗浄やシーラーの塗布量不足の状態で塗装しても本来の性能は発揮できません。
屋根のシーラー塗装は、シーラーが素地への吸い込みが止まるまでか、濡れ感が出るまで塗装するのが基本です。
このような場合カラーベスト素地への吸い込みが止まるまで、2回目のシーラー塗装を繰り返します。4:43~
2回のシーラー塗装で素地への吸い込みが止まり、表面に濡れ感が出ているので、次の上塗り工程に移れます。6:00~
よく塗装は、3回塗りで仕上げればキッチリとした塗装屋さんだというイメージがあると思いますが、どの塗料メーカーもそのような事は一切言っていなくて、下地の状態によりシーラー塗装の塗り回数は、先ほどから書いているように、濡れ感が出るまでや吸い込みが出るまで塗装して下さいとカタログにも書いていて、シーラーだけで2回塗装しても吸い込みが止まらない場合、3回塗装する必要があります。
今回塗装したシーラーは、日本ペイントの「ファインパーフェクトベスト強化シーラー」です。
⑤カラーベスト屋根の上塗り塗装 6:25~
次の手順はカラーベスト屋根の上塗り塗装の工程になります。
今回上塗り塗装に使用した塗料は、日進産業の遮熱・断熱塗料「ガイナ」です。
ガイナは塗膜乾燥後に特殊セラミックが約80%にもなる塗材で、この特殊セラミックが断熱性や遮熱性、耐候性などを高めます。
この性能を出来るだけ実感して頂けるように、上塗り塗装は3回塗りで特殊セラミックをより多く屋根に塗布する仕様で仕上げています。
⑥カラーベスト屋根の縁切り 9:14
次の作業手順はカラーベストの縁切りの工程になります。
カラーベストは塗装すると屋根全体に薄い膜で覆われ雨水の排出先が無くなり、瓦裏に廻った雨水が内部に溜まり、瓦を止めている釘を伝って雨漏りを起こす原因になる場合があります。
この雨漏りの原因になる塗膜を切る作業を縁切りといいます。
縁切りにはセイムの「タスペーサー01」をW工法で施工しています。